テーム・インパラ(Tame Impala)のアルバムの中で、名盤としてリストされたポイントに基づく客観的ランキングを紹介します(ランクの詳細)。
テーム・インパラはサイケデリック・ロックと見なされるためか日本での人気と知名度が今一つですが、2020 年のフジロック・フェスティバルでヘッドライナーを務める予定だったことからもわかるように、世界的には、現在、非常に高い評価と人気を集めているバンドです。コラボ相手も、ダフト・パンク、レディー・ガガ、カニエ・ウエスト、マーク・ロンソン、トラヴィス・スコット、ザ・ウィークエンドなど、幅広いジャンルのビッグネームが並びます。
この名盤ナビで参考にしている海外の史上最高の名盤ランキングでも上位に食い込んでおり、 2010年代にリリースされた名盤は 5 位にランクインしています。これは、ケンドリック・ラマー、カニエ・ウエスト、アーケイド・ファイアの名盤に続くランキングで、非常に高く評価されていることがわかります。
このバンド(レコーディングはケヴィン・パーカーのソロ・プロジェクト)は 2020 年にリリースされた最新作『The Slow Rush』を含め、現在も高評価のアルバムをリリースし続けている最中ですが、これまでの全作品から、特に評価の高いアルバムのランキング TOP3 を、収録されている主な楽曲とともに紹介します。
3位:『Innerspeaker(インナースピーカー)』
2010年発表のデビュー・アルバム。ピッチフォークで Best New Music として紹介され、いきなり注目を集めた名盤です。
シングルカットされたトラック#6「Solitude Is Bliss」が人気です。
2位:『Currents(カレンツ)』
2015年発表の 3 作目のアルバム。ポップで聴きやすい作品で、グラミー賞では最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門にノミネートされています。
現時点でバンドの最も評価の高い曲であるトラック #1「Let It Happen」の PV は、現時点で 7 千万回以上再生されています。
1位:『Lonerism(ローナイズム)』
2012年発表の 2 作目のアルバム。タイトルは、「孤独主義」という意味の造語です。NMEの年間ベスト・アルバムランキング第1位に選ばれ、グラミー賞でも最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門にノミネートされています。
トラック #7 の「Feels Like We Only Go Backwards」の PV は現時点でなんと 1 億回以上も再生されています(この曲はアークティック・モンキーズもカバーしています)。
私はこのアルバムから聞き始めましたが、「ビートルズ後期のよう」という評価も納得のサイケデリック感と、それだけに収まらないさまざまな音楽要素の組み合わせにすっかり虜になりました。上記の名曲はフレーミング・リップスを彷彿とさせると思ったら、フレーミング・リップスともコラボしたりしているようです。リズムもしっかり凝っていて、何度聞いても飽きることがありません。
このバンドのすべてのアルバムに言えることですが、シングルカットされるような曲以外も含めてアルバム全体がよく作り込まれており、歴史に残る素晴らしい名盤ばかり残しています。好みにさえ合えば、どのアルバムを買ってもハズレはないでしょう。
以下の最新作はこのランキングにはまだ入っていませんが、すでに高い評価を受けており、以下の名曲「Lost in Yesterday」も収録されています。
ジャケット Tシャツもお勧めです(黒地などの他色もあります)。