ジャズ史上最高の名盤ランキング TOP 12

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これまでに発表された全アルバムのうち、現時点で世界的に最も評価されている名盤とは? 海外サイト*で音楽誌やリスナーにより名盤として挙げられたポイントが最も高かったジャズのアルバムの上位 10 作品をご紹介します。ジャズ(Jazz)の分野は 1960 年前後の作品の評価が高く、やはりマイルス・デイビス一派が多くを占めています。

*Best Ever Albums

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1位:『Kind of Blue(カインド・オブ・ブルー)』Miles Davis(マイルス・デイビス)

1959年発表。言わずと知れたジャズの名盤であり、モード・ジャズを代表する作品。全年代・全ジャンルの名盤ランキングでも38位にランクインしています。

2位:『A Love Supreme(至上の愛)』John Coltrane(ジョン・コルトレーン)

1965年発表。フリー・ジャズに傾倒する前に発表された、4部構成による組曲のアルバム。全ジャンルでは74位にランクインしています。

3位:『The Black Saint And The Sinner Lady(黒い聖者と罪ある女)』Charles Mingus(チャールズ・ミンガス)

1963年発表。ベーシストとしても有名なミンガスの最高傑作と名高い作品です。ジャズとクラシックが融合し、アフリカ音楽やスペインのテーマの要素も統合されています。

4位:『Bitches Brew(ビッチェズ・ブリュー)』Miles Davis(マイルス・デイビス)

1970年発表。前作(4 位)に続いて「フュージョン」というジャンルを確立した名盤。全ジャンルでは148位にランクインしています。

5位:『In A Silent Way(イン・ア・サイレント・ウェイ)』Miles Davis(マイルス・デイビス)

1969年発表。ジャズにエレクトリック楽器を導入し、フュージョンの先駆けとなった作品。全ジャンルでは217位にランクインしています。

6位:『Mingus Ah Um(ミンガス・アー・アム)』Charles Mingus(チャールズ・ミンガス)

1959年発表。ジョニ・ミッチェルや綾戸智絵などがカバーしている「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」や、人種差別主義者の知事を皮肉った曲「フォーバス知事の寓話」などが収録されています。

7位:『Time Out(タイム・アウト)』The Dave Brubeck Quartet(ザ・デイヴ・ブルーベック・カルテット)

1959年発表。名曲「テイク・ファイブ」が収録されている、ウエストコースト・ジャズの名盤。全ジャンルでは281位にランクインしています。

8位:『Blue Train(ブルー・トレイン)』John Coltrane(ジョン・コルトレーン)

1957年発表。TOP 10 の中では一番古いアルバムであり、コルトレーンの初期を代表する名盤。全ジャンルでは317位にランクインしています。

9位:『Getz/Gilberto(ゲッツ/ジルベルト)』Stan Getz & Joao Gilberto(スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト)

1964年発表。サックス奏者とボサノヴァ歌手が共同で制作した作品。全ジャンルでは398位にランクインしています。

10位:『Giant Steps(ジャイアント・ステップス)』John Coltrane(ジョン・コルトレーン)

1960年発表。『カインド・オブ・ブルー』と同時期に制作された、コルトレーン中期を代表する作品。全ジャンルでは454位にランクインしています。

11位:『Sketches Of Spain(スケッチ・オブ・スペイン)』Miles Davis(マイルス・デイビス)

1960年発表。タイトルの通り、スペイン音楽の要素を取り入れた作品です。全ジャンルでは472位にランクインしています。

12位:『Head Hunters(ヘッド・ハンターズ)』Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)

1973年発表。TOP 10 の中では最も新しい作品で、ハービーのエレクトリック・ジャズ期を代表するアルバムです。全ジャンルでは488位にランクインしています。

以上、いかがでしたでしょうか。「あの作品が入っていない」と思った方は、本家のサイト「Best Ever Albums」(英語)で確認してみてください。

なお参考までに、Rate Your Music という海外の音楽コミュニティ・サイトによるオールタイム・ランキングでは、ジャズに絞ると以下の名盤が上位にランクインしています。

12位:『The Black Saint and the Sinner Lady(黒い聖者と罪ある女)』Charles Mingus(チャールズ・ミンガス)
14位:『A Love Supreme(至上の愛)』John Coltrane(ジョン・コルトレーン)
19位:『Kind of Blue(カインド・オブ・ブルー)』Miles Davis(マイルス・デイビス)

ランキングに正解はありませんが、ミンガスの作品がジャズ史上最高の名盤という評価もあるということです。

ジャズの名盤については、次の本もお勧めです。

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